不幸王子gatsbyさん、ブラック企業への道 ⑦ ~ 入社編 ~ 逃亡する新兵
こんにちは、gatsbyです! (^_-)-☆
皆さんからいただいたコメでも指摘のあった不動産会社に就職の件について、ちょっ
と解説をします。この会社は住宅販売と土地の販売をメインにする会社で、アパートは
問題の専務が少し扱うぐらいで、私達がかかわる事はありませんでした。
そして、アパート経営を狙って、この会社に入ったのではなく、本当に偶然で不動産
会社に入社したというのが事実です。
でも、この事が不動産への偏見をなくし、不動産投資に進めたのも事実ですが。
↓ 前回の記事はこちら♡ (=^・^=)
「お前ら、よく聞け。オレは社員を初めから信用なぞ、していない!」
「専務! そんな言い方ー」
「うるさい、お前は黙っていろ!」
止める社長の言葉など聞きもしない暴君は叫び続けました。
お前ら社員は、泥棒だ!! ( ゚Д゚)
社員達は慣れたように無視を決め込み、仕事をしています。
私達、新人は完全に目が点になっていました。
あ~、とんでもない会社に来たみたいだ……。 ( ;∀;)
率直な感想でした。
ある程度は覚悟をして入社しましたが、初日から泥棒扱いとは、恐るべしです!
( `ー´)ノ( `ー´)ノ( `ー´)ノ
この言葉は、この物語には常套句で出てくるほどのセリフになります。
専務の意図するところを要約すると、金も稼がず、仕事も俺よりできない社員は、給
料泥棒で備品さえ持ち逃げする可能性のある盗人らしかったみたいです……。 (-_-;)
その場は結局、女社長がとりなして収まりました。
そして、私達は若き上司のNさんに業務の説明を受ける事となりました。上司のNさ
んは21才ぐらいで、新入社員よりも年下でした。
私達は会社での基本的な業務の流れを教えてもらっていました。
「おい、N! 新人に金利計算を教えろ。」
暴君専務がNさんに叫びました。
「でもー」
「いいから、すぐだ!」
上司のNさんは、一瞬困った顔をしたが、直ぐに私達に向き直り説明を始めた。
どうやら、この会社では社長よりも専務がカースト的に上らしい。
何か嫌な予感がする。 (-_-;)
黒歴史を生き抜いてきたgatsbyの五感が激しく反応していました。
「では、皆さんにこれから住宅融資に関わるローンの金利計算を覚えてもらいま
す。」
「はい。」
そして、事細かな事案も含めた計算説明という名の拷問が始まりました。
私も含めて、新入社員に理系は誰もいなくて、誰もがその説明を理解するのに苦戦し
ていました。大体、基本業務もまだ経験していない中で、専門用語が飛び交う金利計算
などできるわけもありませんでした。
それはもう、我々新人部隊には理解不能で、無慈悲という絨毯爆撃を食らい、殲滅さ
れそうでした。
「では、午前中はここまでで。取りあえず、お昼にしましょう。」
新入社員一同の顔に安堵の表情が浮かびました。
「あ、そうだ。これも説明しないとね。」
上司のNさんは立ち上がった私達に言葉を続けました。
「うちの会社はお昼の外食は禁止なんです。お弁当等を事務所で食べてもらいます。
それは、お昼でもお客様から電話連絡が来るので、それに対応するためにそういう事に
なっています。」
「……。」
一同、
絶句です!! (-_-メ)
この雰囲気の最悪な事務所で食事って……。
それでも誰も反論する事無く、それぞれがお昼を購入するために事務所を後にしまし
た……。
私は近くのコンビニでお弁当を買い、事務所に戻ってきました。
そして嫌な静寂の中、お弁当を開ける音だけが空しく響いていました。
「あれ、AさんとBさんが戻ってきませんね。」
Nさんの言葉に、皆が顔を上げました。
確かに、メンバーが二人ほど足りませんでした。
脱走兵です!!! ( `ー´)ノ
賢明な彼らは、無駄死にを避けて新たなユートピアでも探しに行ったに違いありませ
ん!!
結局、私達がお昼を食べ終えても彼らは戻ってきませんでした。
今日の新人部隊情報
新兵 生存 6名
不明(逃亡) 2名
これではまるで、
10人のインディアンです。
最後は誰もいなくなるのでしょうか? (*'▽')
次回、
「就職しくじり異生活」……生き残るためには
君は明日も生き残れるか!!! ( ;∀;)
え、幼馴染、どうしてここに!? 母さんに頼まれて監視? もう押してくれよ~。
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