ゼロから始めた不動産投資生活

10年間で数億円を手にするまでの自虐的ドタバタ劇

ある田舎での自営業者の最終決断。

 こんにちは、gatsbyです。

 

 10連休というゴールデンウイークも終わり、皆様に至ってはいかがおすごしでしょ

うか?

 gatsbyは仕事の都合で4連休を過ごし、家族と共に劇団四季の「リトルマーメード」

を観覧してきました。

 

リトル・マーメイド (オリジナル・サウンドトラック)

リトル・マーメイド (オリジナル・サウンドトラック)

  • アーティスト: ヴァリアス・アーティスト
  • 出版社/メーカー: Walt Disney Records
  • 発売日: 2018/11/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 札幌の劇団四季も無くなるという事をきいたので、一度は子供達にミュージカルを見

せてやりたくて計画したものでした。

 アイドルの口パクとは違う声量と舞台の演出や音楽に子供達は感動したみたいで、本

当に観劇してよかったと思いました。

 田舎にいると中々、そう言ったものに触れ合う事ができないので、いい経験になって

くれたと思います。

 

 さて、その田舎で私は自営業をしています。出る杭は打たれる、という言葉通りの閉

鎖的なその街で、私が本音を語れる同業者は少ないです。

 今回の話はそんな少ない友人の一人、年齢40代のイケメンMさんの話です。

 彼は私より少しばかり年下ですが、たたき上げの職人気質な社長でした。

 

  ↓ こんな感じの人です。

 クリックすると新しいウィンドウで開きます

 

 ママ★スタジアムからお借りしました。

 ありがとうございました。<m(__)m>

 

 彼はイケメンのくせに経済観念がしっかりしていて、イケメンのくせに前向きで、イ

ケメンのくせに頭が低いという絶対主義者のような男でした。

 あ、gatsbyはイケメンじゃないからって、

 べ、別に、ひがんでなんかないんだから、あほー! 

 

 

制服少女 School Girls Illustrations

制服少女 School Girls Illustrations

 

 

 アニメ的美少女風でした。まる。

 

 そんな彼とは若い頃からの知り合いで、その上、童話の「アリとキリギリス」に出

てくるキリギリスのような住民や経営者が嫌いだというダークな共通点があり、仲良く

させてもらっていました。

 そんなゴールデンウィークの合間ー

gatsbyさん、いるー?」

「あいよー、入って。鍵あいてるから。」

 事務所の机に座りながら私が答えると、いつものようなイケメンスマイルでMさんが

入ってきました。

「あれ、どうしたの? ゴールデンウィークでしょ?」

「う、うん。ちょっとね。」

 彼は少しばかり言葉を濁しました。

 何かあるのかな、そう私は直感しました。

「家族サービスしないとダメなんじゃないの?」

「それがー」

 Mさんは再び言葉を詰まらせました。

 あ、言い忘れました。イケメンMさんは可愛い奥さんと小さな娘さんがいる既婚者で

す。

 「……。」

 「gatsbyさん、オレ、

 この街出ていく事にしたんだ。(-_-;)

 ……え? えーーーーーー!!!! ( ゚Д゚)

 一瞬の硬直後、gatsbyは絶叫です。

 なぜなら彼は1人ながら、会社を興して10年は経っていたはずでし、商売も順調に

売り上げを上げていたはずでした。

 「会社は? 商売はどうするの!?」

 「やめるよ。もうこの田舎じゃ先が見えないし。」

 「でも、だって。」

 「きっとこのまま続けても食べてはいけると思うよ。でもそれだけ。gatsbyさんだっ

て、そう思ったから不動産をしていたんでしょ?」

 「まぁ、確かに。」

 彼は俯いたまま、話しを続けた。

 「ずっと考えていたんだ。この町は景気のいい事は波及しないけど、不況だけは間違

いなく連動するから。この先、きっと商売も先細って行くと思うんだ。」

 「それも確かだね。」

 私は彼の言葉に深く頷きました。これだけ日本全体が好景気とうたわれているのに、

うちの町はさほどその景気を感じられずにいました。

 それが人口も少ない田舎の現実でした。

 「会社をたたむ事に抵抗がないと言えば嘘になるけど、決断したんだ。丁度、オレの

持っている資格のお陰で、ここより小さいけど、町の役場に採用される事になったん

だ。」

 彼は顔をあげると私にそう言った。

 Mさんは慎重派で、すべてを段取りしてからじゃないと行動を起こさないので再就職

の事に心配はしていなかったけど、さすがだなと思ってしまった。

 「凄いじゃん。その年で雇ってもらえるなんて滅多にないよ? おめでとう!」

 「ありがとう。でもこれで良かったのかって今でも迷っているよ、正直。gatsby

ん、どう思う?」

 彼は私の目を真っすぐ見て聞いてきた。

 「それはもしかしたら色々考えるとベストじゃないかもしれないけど、ベターだよ。

最低限、家族を養い、生活もより安定する。確かに収入が自営みたく劇的に増えるわけ

じゃないけど、不安はなくなる。それでいいんじゃない? 金が尽きるまで走り続けて

会社をつぶし、家族を路頭に迷わせるよりも。それにー」

 私は一呼吸ついて、口元を緩めた。

 「もう理不尽な客や同業者に頭を下げなくても良いしね?」

 「そうだね。あっちでもきっと嫌な人もいると思うけど、この町に比べれば楽そうだ

し。」

 彼はそういうと笑い、話を続けた。

 「皆、なんていうかな。きっと、商売が上手くいかなくて逃げたんだっていうよ

ね?」

 「う~ん、それは

 間違いなく噂するね。(*'▽')

 私は即答した。この町は自分がない物を妬み、自分より弱い者を見つけて優越に浸る

人が多いので間違いないと思いました。

 「でも気にするレベルじゃないよ。だってMさんはこれから新しい道を進むんだも

ん。こんな町に捕らわれている亡者みたいな人達なんてすぐに忘れるさ。」

 「そうだよね、うん。頑張るよ。今度は公務員だから自営のようにはいかないけ

ど。」

 「大丈夫。Mさんならどこでもやって行けるさ。」

 私はそういうと席を立ち、彼の背を叩いた。

 Mさんは何とも言えない笑顔を作り、そしてもう一度別れを告げて事務所を出て行っ

た。

 あー、マジで寂しい。(-_-;)

 元々私は協調性のないボッチなので、本音で話せる友人が減るのは寂しい物がありま

した。

 でも、私は彼の決断は英断だと思っています。

 この町では会社を辞めるのは、2通りしかありません。借金で身動きが取れなくなっ

ての倒産と年おいて会社を閉めるパターン。

 自営業をしている人なら理解してもらえると思うのですが、一度商売を始めてしまう

と、それを途中でやめるという選択は結構、難しいと思います。

 なぜなら、そこには感情があるからです。一国一城の主になり、自分の会社を育て続

けていくと自負とプライドも一緒に育ち、それを切り捨てる事などできなくなります。

 その結果、どうなるか。('_')

 借金が大きくなる前に会社をたたむ事もせずに、それをさらに膨らませて身動きがで

きなくなります。

 そして資金繰りに奔走し、集まらない金に悩み、家族は崩壊します。

 私はその後の彼らの多くの結果を見てきました。

 ある者は現実逃避に酒と女に溺れて自己破産や真面目すぎたために思いつめての海へ

の投身自殺、プライドが高すぎて人に弱みを見せられずに山の中での首吊り自殺に、工

場内で工具による喉への刺殺。

 借金がなく、やめられるのならそれは幸せかもしれません。

 そんな事情もあり、私はMさんの旅立ちを喜ぶべき別れだと思いました。

 でも、寂しいですけどね……。(-_-;)

 皆様も周りにいるだろう自営業者の羽振りの良い裏には、このような世界もある事を

知っていただけると見方が変わるかもしれませんね。

 

 

 ↓ 押してくれると……嬉しいかも。

 

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 札幌情報へ
にほんブログ村
人気ブログランキング

 

 

節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本

節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本

 
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)