ゼロから始めた不動産投資生活

10年間で数億円を手にするまでの自虐的ドタバタ劇

不幸王子gatsby君、心霊探訪に行く

お題「誰にも信じてもらえない体験」

  今日も元気にブログ更新です。 (*'▽')

 不幸だらけの怖いもの知らずのgatsbyですが、元々は探求心が強く、未知なものに目

がない側面を持ち合わせています。

 幽霊、UMAツチノコ? 

 ツチノコは未確認なので、UMA(未確認動物)でしたね。 (-_-;)

 と、言うわけでキャッチーなお題をスロットで見つけてしまったので、今日は、

 誰にも信じてもらえない体験

 行きまーーーーす!! (*'▽')

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↓ 私が読み続けている漫画です。人生、やりなおせるなら、そういう漫画です。

 主人公の過去は、社会人なら皆、どこかしらで経験しているかもしれません。

  大学時代の夏、私はそれを経験しました。

 「gatsby君、今夜、肝試しに行かない?」

 仲の良いA子が学食で話しかけてきた。彼女は僕以上に好奇心が強く、夏には毎夜の

ように心霊探訪を重ねる強者でした。

 「うーん……T君と会う約束してるからなぁ……一緒に連れて行っていいか?」

 「T君なら別にいいよ。じゃあ、三人で行こう!!」

 上機嫌に彼女は、はしゃぎました。

 私は思いました。きっと、いつものメンバーは毎晩のお誘いに皆、逃げ出したんだ

なぁ、と。(-_-;) 

 大体、心霊スポットに行ったからといって幽霊を必ず見れるわけではありません。

 実はそれでも見に行く理由は好奇心などではなく、好きな子にいい格好を見せたいが

ためのお化け屋敷的感覚が強かったと思います。それはまるで恋愛シュミレーションの

好感度アップイベントみたなものです。(^_-)-☆

 だけどA子は、純粋な好奇心で心霊探訪を望んでいました。顔は可愛いくて性格が良

いのに、彼氏ができないのはこの辺が理由かも知れないと、私は感じていました。

 

  夜の午前0時ー

 「ねぇ、幽霊はいるかもしれないけど、人間の方が多くない?」

 「はは、そうだね。」

 私、A子、T君の三人は心霊スポットの滝を目の前で立ち尽くしていました。

 真夜中、自殺の名所で名高い滝には、ざっとみただけで20人は下らない人が近くに

集まっていました。

 「どれが幽霊?」

 「ウォーリーをさがせみたいね、T君」

 背の高いT君がワザとらしく背伸びをして遠目で彼らを見ました。

 どうみてもどこかの大学サークルの集まりのようでした。

 「A子、週末だからきっとどこへ行ってもこんな感じじゃない?ファミレスでパフェ

を奢ってあげるから、今日は帰ろう?」

 「また、gatsby君は人の事を子ども扱いする!!」

 背の低いA子は頬を膨らませ、プンプンでした。

 私は正直、バイト疲れで帰宅をとても切望していました。

 「あ、そうだ! それならとっておきの新情報の場所に行ってからパフェをごちそう

になろう!!」

 やっぱり、行くんかい!! ( ゚Д゚)

 彼女の探求心をパフェ以上に甘く見ていました。

 ↓ 死者の魂が見える目を持つ八雲君。漫画も小説も好きです!! (^_-)-☆

心霊探偵八雲(1)<心霊探偵八雲> (あすかコミックスDX)

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  車で移動する事、1時間ー

 「さあ、着きましたよ、gatsby君。」

 さっきまで車の中で寝ていた癖に、A子はとてもハイテンションでした。

 そこは想像と違い、ただの住宅街の外れでした。

 「ここ?」

 「ふふ、A子様の情報にミスはないわ!」

 「でも住宅街。」 

 T君の突っ込みを無視して、A子は私達についてくるように言いました。

 カチッ。

 懐中電灯を点けたA子は、暗闇の先に光を当てました。

 「ここから下るの。」

 光の先には左側に下っていく砂利道がぽっかりと暗闇に照らし出されていました。

 道幅は車一台分ぐらいでした。

 「さぁ、諸君! いざ参らん!」

 一人テンションの高いA子はT君に懐中電灯を渡すと、先頭を歩くように指さしまし

た。T君は元々、幽霊なんて信じない無神論者だったので気にせず言われるまま、先頭

を歩きだしました。

 T君、A子、私の順に砂利道を下り始めました。

 「ところでこの先に何があるの?」

 「滝。」

 「またか。」

 卓球のラリー張りに会話がつなげられていきます。

 「で、どうしてA子は真ん中なんだ?」

 「決まっているじゃない、普通なら前に幽霊が出る所を、実は後ろからっていうパ

ターンも考えられるでしょ?」

 まるで何かの秘密を打ち明けるような静けさで話すA子は、やっぱりお子様だった。

 「ふふ、そうだね?」

 「あー、また馬鹿にしたその顔!!」

 「雰囲気、だいなしですよ。お二人さん。」

 先頭のTが振り返らずにつぶやいた。

 「すみませーん。」 (-_-;)(-_-;)

 それから、三人は言葉を発することなく歩き続けました。

 私は疲れと睡魔を我慢するために、滝までの道のりの歩数を数える事にしました。こ

んなことを考えるなんて、当時の自分はよほど疲れていたのでしょう。(-_-;)

 1,2,3,4,5,6,7,7、あ、間違えた、9、10………・。

 単調で余計に辛いです…………。 (-_-;)

 ドンッ!

 その刹那、私は前を歩くA子にぶつかりました。

 「いてっ、どうしたの!?」

 驚く私の前で、二人は立ち尽くしていました。私はTが照らしている先を彼の背中越

しに見てみました。

 そこにはライトで照らされて、ぽっかりと浮かぶように子供がいました。

 チェックのシャツに紺色のニット、紺色のズボンにスニーカーをはいていました。 

 でも、顔がありませんでした。

 いや、輪郭はちゃんとしていて、髪の毛もありました。ただ、それを例えるなら、ま

るでデッサンで顔の輪郭を描いた後、くの字でぴょこんと鼻を書いただけの顔でした。

 だから私は寝ぼけたのかなぁ、と思い目を擦りました。

 その刹那、

 「逃げろ!!!」

 前にいたTとA子が一斉に振り返り、来た道へと戻り駆け出しました。

 「お、おい!!」

 私は訳も分からず、暗闇の中、二人を追って車まで戻りました。

 「もう出るぞ!」

 あの冷静なTが錯乱していました。A子は涙ぐんでいました。

 私はとりあえず二人を落ち着かせて車内に乗せると、言われるまま車を発進させまし

た…………。

 「T、A子、落ち着いた?」

 明るいファミレスの店内は深夜にも関わらず、お客がいっぱいでした。

 「うん。」

 「ああ。」

 「お待たせいたしました。」

 コーヒー二つとパフェが来ました。

 「で、どうしたの二人とも?」

 私は疑問に思っていることを口にしました。すると二人はお互い目を合わせ、同時に

同じ事を口走りました。

 「見なかったの?」

 「何を?」

 「上半身だけの子供…。」

 「上半身?」

 「いや、下半身もあったよ、ちゃんと。二人とも目が悪いから見えなかったんじゃない?」

 私は笑って答えました。そして自分が見た詳細を二人に語って聞かせました。

 だって、伊達メガネは掛けていても私の視力は左右とも2.0ですから!!

 ↓ 伊達メガネの理由はこちら♪

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 「顔は?」

 「あ、そうそう、顔だけ見えなかったんだよ、シャツのチェックガラも見えたのにー」

 その瞬間、私は二人の言いたい事に気づいてしまいました。

 「なぁ、お前がシャツのチェックガラが見えたはずなのに顔が見えなかった。それ

と俺がライトを照らした高さは、木の上の方だ。子供が立てる位置じゃない。それ

にー」

 Tはたたみかけるように真実を暴き始めた。

 「夜中の1時に街頭もない暗闇の林の中で、夏なのに長袖を着た子供がいると思う

か?」

 うわぁ!! ( ゚Д゚)

 疲れていたとはいえ、

 超絶鈍感gatsby君!! 恐るべし!! ( ゚Д゚)

 時間差でくる恐怖は半端なかったです……。(T_T)

 

 長かったお話を最後まで読んでくれてありがとうございました。<m(__)m>

↓もう、彼女に振られちゃうよ?…………うん?……えー、やだよ、バカ♬押すよ♬


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