不幸王子gatsbyさん、黒歴史を語る ⑪ 再びA子降臨!! 美少女編
こんにちは、gatsbyです!
もうすぐ師走になりますね~、皆さんはいかかお過ごしでしょうか?
私は早めの忘年会で、今日から一泊で札幌に行ってきます。好きなホテルも予約が取
れたし、超ご機嫌です。(*'▽')
久しぶりにgatsby、
羽を伸ばせます!!!!!! (#^^#)
今から何をしようか、ドキドキワクワクしちゃってます!!
と、いうわけでコメント等のお返事はちょっと遅れちゃいますが、許してください。
帰宅したらお返事しますね!! (=^・^=)(=^・^=)(=^・^=)
↓ 前回からのあらすじにゃん♡
何してるの?
声のする方向に視線を向けると、そこには私達を凝視するワンピース姿のA子が立っ
ていました。
そして、おもむろにA子はテーブルに近づいてきました。
それから彼女は、授業で使うであろうテキストを胸元に抱え、私の横に立ちました。
「どうやら、キャストがそろいましたね?」
私は座ったまま、F田に語り掛け、そして彼女に視線を移しました。
A子はテキストを握りしめたまま唇を噛み、涙目でした。
ギュッ。 ( ゚Д゚)
A子が私の無傷な頬をつまみます。
「ばか…………何処に行ってたのよぉ、心配したんだから。」
「すみません、お嬢様。ちょっと留守にしておりまして。」
「また、ふざけて、え!? どうしたのその顔の傷?!」
彼女は振り向いた私の顔の傷を見て、驚きの表情を見せました。
そして、私の目の前に陣取るF田グループに視線を飛ばしました。
「gatsby君に何をしたの、F田君!?」
「いや、俺たちはー」
私のgatsby君に何をしたの!!
A子お嬢様、レア物の激おこ状態です。(-_-;)
いつの間にかgatsby君の所有権は彼女に譲渡されていたみたいですが……。
普段、物静かな彼女の声が静かな食堂に響き渡ります。普段と違うA子にF田とイケ
メンズは圧倒され、言葉を失っていました。
何となく彼らが、主人に怒られている子犬みたいで、私は笑いだしそうになりまし
た。
しょうがないので、不本意ながら助け舟を出す事にしました。
「A子、この傷は拾った子猫につけられたんだよ? 彼らじゃない。」
「子猫? 猫がつけるような傷じゃないでしょ!?」
「ちょっと、おてんばな子猫でね。」
「ちょっと、待てー」
S子が話に参戦してきました。
「gatsby君、私にはさっき、転んだって言ってたよね?」
「うん、転んだよ? いや、押し倒されたといった方が正しいかも?」
「!!!」
それは、どこの子猫なのよ! gatsby君!!
二人同時にハーモニーです。(^_-)-☆
「ふふ、さぁ、どうだったかな?」
私は笑ってごまかすと重い体を持ち上げ、立ち上がろうとしました。
しかし、まだ回復しきれていない体は体制を崩し、倒れかけてしまいました。
「だから、熱があるからダメだって言ってるのに!! 帰ろう? 送って行くか
ら。」
倒れかけの私の腕をS子が掴み、何とか転倒は免れました。
あ、ちなみにラッキースケベは発生してませんよ? (=^・^=)
その刹那、逆の腕をA子が掴みました。
「S子さん、大丈夫、私が連れていくから。今夜はいつものように家で過ごそう?」
「いつもって!! どんだけ女子を囲っているんだよ、君は!!」
A子のセリフにS子もヒートアップです……。
でも、朦朧としていた私は、
ああ、本当にこんな会話あるんだ。 (*_*)
そう思いながら、両腕を掴まれたgatsbyは果報者でした。(*'▽')
それでもこの状況を乗り切らなければなりません。
「いや、悪い。今日は一人で帰るわ。」
無理だって!!
またシンクロです。(^_-)-☆
「F田、悪い。そういう事だから、さ。チャオ♡」
「!!!」
私は二人に支えられながら食堂を後にしました。
今でも彼らの悔しそうな顔を忘れません。中々、イケメンの悔しそうな顔など拝めま
せんから。(^_-)-☆
二人に抱えられるように食堂を出た私は、そっと彼女達の支えから離れました。
「ありがとう、ここでいいよ。」
何か言いかけた二人に、私は自分の口に人差し指を立てました。
そしてワザと小声で、二人に話しかけました。
「S子、ありがとうな。今週のどこかでこの借りは返すから。A子は明日、聞きたい事
があるから、また連絡するよ。すまない、今日はちょっと疲れていて、さ。一人にして
くれないか?」
私の言葉に二人は、半分納得をしていないようでしたが、私の提案に折れてくれまし
た。実はもう立つのもやっとで、彼女達とやりあう元気などもう残ってはいませんでし
た。
二人と別れ、私はゆっくりと歩きだしました。
「ああ、もう!」
融通の利かない体に苛立ちながら、私は授業を諦め、家路に向かいました。
その先で待つ混沌とした憎しみの群れの存在など知らずに……。
次回、
お楽しみに!!
彼女だもん、追いかけるよね、やっぱり……お兄ちゃん、私にも押してほしいよ……。
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