ゼロから始めた不動産投資生活

10年間で数億円を手にするまでの自虐的ドタバタ劇

お金持ちさんと貧乏さんのちょっとした違い。 ②  ある老人編

 こんにちは、gatsbyです!!

 

 雨が続きますね~。流石にここまで続くと気分も落ちてきちゃいます。

 さて、少し前向きに前回の続きを書いていきましょう!!

 

 

 

 

 私は以前にお金持ちと呼ばれる人達と話をした事がありました。

 世間では年収1000万あればとか、資産1億円あればとか言われていますが、この

話に出てくるのはまた違った感じのお金持ちのお話です。

 まずは一人目。

 その方は、私の本業の仕事で依頼してくれたある老人でした。

 私は依頼された仕事も終わり、その老人宅に請求書を届けに行ったことから話は始ま

ります。

 その家は下見板張りのボロボロな平屋でした。それは昭和初期を思わせる古さでした。

 

 ↓ 下見板張りとは以下のような家です。この写真はイメージとして乗せました。

 クリックすると新しいウィンドウで開きます

 引用先:ことこと村づくり学校さんからお借りしました。

 

 「ようきたな、まずは休めや。」

 歯が抜け、伸びきった白髪の老人は笑いながら私を迎え入れてくれました。

 軋む木床にナイロンのゴザが引かれ、差し出された座布団を受け取りながらテーブル

の横に私は座りました。

 そしてお茶を頂き、10分くらい世間話をしてから私は請求書を手渡しました。

 「ほほぉ、随分とマケてくれているなぁ。」

 老人は手渡した請求書をみて、驚いていました。

 私は老人が一人暮らしだったのを知っていましたし、今回は儲けはナシで仕事をする

事を決めていました。

 「これじゃぁ、儲からんだろ?」

 「はは、いいんですよ。気にしないでください。他でちゃんと儲けているので大丈夫

なんです。」

 答える私に老人は一瞬驚きを見せてから笑いました。

 「gatsby君、老人なんだから黙って高く見積もれば儲かるだろうに。」

 「う~ん、そうですね確かに。でも、いいんです。お金は稼げばまた手に入りますか

ら。気にしないでください。」

 話を聞きながら、老人は少し真顔になりました。そして棚の上にある段ボールを指さ

して私にとってくれないか、と話しました。

 私は言われるがまま棚に並べられた埃だらけの段ボールの一つをテーブルに下ろしました。

 「あけてごらん。」

 「あ、はい。」

 ゴソゴソとガムテープを剥がし、私は段ボールを開けました。

 マジか!!!!!! ( ゚Д゚)

 その時の衝撃は忘れられません。

 そこには段ボールにびっしりと並べられた札束が入っていました。

 驚く私に老人は真顔でした。

 「駄目でしょ、○○さん!! 他人にこんなもの見せちゃ!!」

 一瞬、自分でも何を言っているのか分からないくらいの衝撃でした。

 「はははははは!!!大丈夫、あそこにある段ボールには皆、札束が入っているか

ら!!」

 もっと話しちゃダメでしょ!! ( ゚Д゚)

 ツッコむ私に老人は高笑い、嬉しそうでした。

 そして、突如自分の人生を語り始めました。

 戦中、戦後色々な商売をして這い上がった事。その間、何回も裏切られ、騙され、破

産しかけた事。それでも事業で成功して一財産を残せた事。奥さんは苦労がたたって、

早死にして子供達を育てるのが大変だった事。その子供も北海道には滅多に帰ってこな

い事。

 私は黙って老人の話に耳を傾けました。

 「だからオレは人を見れば、そいつがどういう奴か直ぐに分かる。お前さんは良い目

をしてる。きっと商売は成功する。もっと色々とチャレンジした方がいい。」

 老人は真剣に私にそう伝えました。

 そして商売をしていく上での注意点や外見を気にしての贅沢や欲望に流されては駄目

である事、人の話を鵜呑みにする愚かさや人の意見に全く耳を貸さない頑固さは駄目で

ある事などを話し始めた。

 「まずは目標にぶれない自分でいる事。そうすれば周りの雑音や誘惑に負ける事など

ない。ただ、それで成功しても驕っては駄目だ。1億、2億の金を手に入れて金持ち面

する奴は所詮、貧乏人。そこ止まりだ。」

 私は老人の熱さに、引き気味になりながらも凄い話だと感心していました。

 「もし本当の金持ちになりたければ、その上を目指さしなさい。満足した時点で人間

は終わる。お前さんはまだ若い。きっとその先に行けるよ。」

 老人は最後に満足げに私の肩を叩きました。

 結局、話を2時間聞いた後、工事代金をいただきました。値引き分は私への「心づ

け」として頑なに拒否する私に受け取る理由をつけ、手渡してきました。

 「君が成功するのを楽しみにしているよ。」

 そう最後に老人は笑ってくれました。

 

 

 その数年後に老人は亡くなってしまって、私の成功した姿を見せられなかったのは残

念でした。

 あ、ちなみにその老人いわく、現金なら、

 7~8億

 持っていたそうです。後、不動産とかもあると言っていたので、総資産はもっとあっ

たのかもしれません。

 今でも思い出す凄腕老人でした。

 

 このシリーズ、あと一回ほどお付き合いください。

 もう一人、紹介します。

 

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