6棟目のアパート経営から……老人から告げられた真実。 ③
こんにちは、gatsbyです。
私は地元で自営をしているのですが、時折地元で、不動産をするオーナーさんの仕事
を請け負う事があります。細かな物から大掛かりなものまで多岐にわたるのですが、最
近、物凄い体験をしました。うちの従業員も目を丸くする横暴さでした。
その記事もその内アップしますので楽しみにしていてください。
面白いです!!! (*'▽')
↓ 前回の復習です。
ここから始める不動産黒歴史です!!
「おたく、誰?」
突然の声に振り向くとそこには、ホウキをもった老人が訝し気な表情で立っていまし
た。
現地調査をしていると、こういうご近所さんの声かけは結構ある事でした。
「え~と、今回縁があってこのアパートをー」
私は苦笑いしながら、掻い摘んで老人に事情を説明しました。
そんな話の中、話好きなその老人が元住んでいた場所が、私の住んでいる街だと知る
と警戒した表情から一転、笑みに変わりました。今はあまり行かなくなった私の町の話
をすると、懐かしそうに聞いていました。
そして話が一段落すると、老人は親切心からなのか私に忠告してくれました。
「悪い事は言わない、あんちゃん。こんなお化け屋敷を買うんじゃない。あんた騙さ
れているよ!」
お、お化け屋敷!? ( ゚Д゚)
私は老人の言葉に驚きました。お化け屋敷と言うからには幽霊が出るとか、自殺をし
たとか、そういう事案を想像しました。
でもしかし、営業マンHさんがそんな重要な情報を伝え忘れるはずがありません。
どんなに変わっていても、トップセールスマンですし…………。
「それにこれを建てた時も、○○さん、手抜きをされたとか何とか言っていたよ。ほ
れ、実際、その証拠にヒビがいっぱい見えるだろ?」
「ああ、確かに。」
老人は幾つも壁に見えるクラックを指さして興奮気味に話した。
「だからかかもしれんが、入居者も酷いものでな。だらしない奴ばかりで、窓からゴ
ミやオムツは投げるわ、変な声をあげる奴もいたんだ。それらが出て行った空き部屋の
中は、見るも無残なお化け屋敷並みにボロボロらしいぞ。」
「人が死んだりしたわけでは?」
「それは聞かんな。そんな話があれば大騒ぎになっているだろうから。」
「ああ、そうですか。」
得意げに話す老人の言葉に私は胸撫で下ろしました。
ぼろいのは直せば何とかなるけど、自殺や殺人は心理的瑕疵物件になるのでどうする
事も出来ないからです。
「悪い事は言わない。やめときな。」
老人は最後にそういうと自分の家に入って行った。
「こりゃ、本当に管理が大変そうだな。」
管理担当のHさんを思い出しながら僕は苦笑いをしました。
そして僕は仲介営業マンに連絡をしました。
「空き部屋を見たいんだけど、開放(部屋の内覧のために鍵をかけていない)になっ
てる?」
「開放しているはずですよ。あ、それと部屋には土足でいいですから。マトモじゃな
いので。」
携帯に出たHさんの言葉で私は、その酷さを想像しました。
だがしかし、です!! ( ゚Д゚)
その後、私は人間の想像力など及ばない破壊力の空き部屋と遭遇する事になります。
次回、
ああ確かにお化け屋敷!!
お楽しみに!!
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