ゼロから始めた不動産投資生活

10年間で数億円を手にするまでの自虐的ドタバタ劇

一棟目のアパート経営から・・・・・・・・・・反撃に出る、私。「アパートしくじり異生活」⑮

 あーーー日曜日はなぜ1日しかないのだろうか?

 週が明けてもグダグダなgatsbyです。(-_-;)

 ↓ 気晴らしに読んでね!

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 気を取り直して、今日も頑張って不動産黒歴史をはじめます!!(*'▽')

 

 「ふう。オーナーが条件を飲むのであればー」

 ドS担当者は息を整え、答えました。

 「条件とは何ですか?」

 「広告費です。」

    ↓ 広告費の意味について書いてある記事

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  私の問いに、ドS担当者は短く答えました。

 「今は広告費2か月ですが、それを3カ月にします。」

 さ、3カ月!!

 危うく、叫びそうになりました。3カ月という事は、9万円です!!

 私の状況など気にもしないドS担当者は、話を続けます。

 「そして、申し込みのあった入居者様には、一か月フリーレントを差し上げます。」

 フリーレント??? 何それ、新しいスウィーツ??

 動揺と困惑で、私は言葉を失いました。

 「フリーレントって……?」

 やっと絞り出した声で、私は彼に聞きました。彼は予想していたように、フリーレン

トの説明を始めました。

 フリーレントとは、入居者が入居時始めに支払う家賃1カ月分、タダにするという、

とんでもない呪文でした。(-_-メ)

 9万円と一か月家賃タダ!!ああ、ああ!!

 私は一瞬、気を失いかけました。

 ああ、なんて恐ろしい呪文何でしょう!! マイナス12万円です!!!!!!!

 まるで気持ちはダウン寸前のボクサーでした。次から次へと放たれる見た事もない追

撃のパンチにフラフラで倒れそうでした。 

 現実に、手は震え、心臓がバクバク言っていました。

 「どうにかなるでしょ?」

 その刹那、嫁の言葉が頭に浮かびました。

 私は、目をつぶり、手を胸に当てました。

 負けるもんか……負けるもんか……負けるもんか!!!

 ここで心が折れれば、家族に顔向けできません。

 本当は恰好良く、半沢直樹ばりにドS担当者に反撃するつもりが、まるで大和田常務

のように土下座させられそうです。(T_T)

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 「正直、前にオーナーから支払いがキツイと聞いていたので、あまりお勧めはしたくないのですが……。」

 ドS担当者は言葉を選びながら説明しました。

「その条件なら家賃3万円で決められますか?」

「約束はできません。家賃も値段交渉が入るかもしれませんし。ただ、今よりはずっと

決まる確率は高いです。」

 ドS担当者は静かに答えました。

 私は胸の前で拳を握り決めました。

 もう後戻りはしない、どうせ倒れるなら少しでも前へ、と。

 「わかりました。その条件でいいです。そのかわり、ドSさんも早く入居者が決まる

ように協力してください。」

 「もちろんです。この物件は自分が担当なんで。できる事は何でもしますし、最善の

努力は約束します。」

 ドS担当者は、めずらしく感情的に答えた。

 私は彼に礼を言うと携帯を切りました…………。

 当時の私は、もう進むしかない、それだけでした。

 それから、二カ月後ー

 私の携帯に、ドS担当者から連絡が入りました。

 「オーナー、お待たせしました。申し込みが入りました。」

 おお!!

 私は驚嘆の声をあげました。

 「家賃は希望通り、3万円です。入居者はまだ無職でー」

 無職!!!

 私は違う意味で驚嘆の声をあげました。

 「ただ、仕事は探されているようです。保証人には御兄弟がなられており、そちらの

方は普通の企業に勤められているので心配はないかと。」

 「無職でも?」

 「はい。ただ、判断はオーナーにお任せします。」

 私は迷いました。

 もし、家賃が入ってこなかったら?夜逃げなどしたら?不安でいっぱいでした。

 彼にその事を伝えると、こう答えました。

 「確かにリスクはあります。でも、こういう入居事情でなければ高い家賃はいただけ

ません。」

 いつものように淡々と話すドS担当者は、そう説明しました。

 私は彼の言い分を聞き、決断しました。

 「わかりました。それでお願いします。」

 こうして私は、アパートの満室を取り戻しました……。

 

 だがその満室は、つかの間の休息に過ぎない事を後日、嫌というほど痛感する事にな

るのです。

 次回、

「アパートしくじり異生活」……再び、静かに動き出す。

 
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